3位ソフトバンクが追い上げムードむなしく4位楽天との接戦を落とした。

9回2死一塁。最後は頼みの近藤が二ゴロに倒れた。楽天松井裕の前に2点差をひっくり返す力はなく4カードぶりの負け越し。楽天には今カード1勝2敗。再び、1・5差と迫られ、藤本博史監督(59)は「ここに来て、1点1点が大事になるるわけやからね。今日は、もう、ミスが多い試合やったね」と手痛い黒星に嘆き節だ。

ミスで始まり、ダメ押し点もミスで献上した。初回無死。先頭小深田の放った打球を、名手の今宮がファンブル。先発板東は続く2番村林に適時二塁打を許し、わずか7球で先制点を与え、この回3点を奪われた。1点ビハインドの8回1死二、三塁では嶺井が捕逸。6番手藤井が投じたワンバウンドのフォークを体で止められなかった。

打線もちぐはぐな攻撃が目立った。3回に打者一巡の攻撃で一挙4得点。最大5点差を1点差にまで迫るも、6回以降は3イニング連続で三塁へ走者を進めながら無得点に終わった。勝負ところであと1本が出ず、走塁死は3つを数え、バント失敗も重なった。藤本監督は「3回の攻撃は見事でしたね。選手から負けられないっていう気持ちが伝わってる。逆にその硬さがミスにつながっているのかな」と振り返った。

正念場。2位ロッテ、楽天との本拠地6連戦を藤本監督はそう位置づけていた。結果は3勝3敗の五分。12日からは西武との敵地3連戦に臨む。「しっかり反省してまた頑張っていきます」。混戦のCS圏内死守へ、厳しい戦いは続く。【佐藤究】

 

▽ソフトバンク板東(先発も2回途中4失点KO)「まだ自分の中でも(投球について)整理できていない。制球できなかったのがこういう結果になってしまったと思う」

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