これが現実だ…。3位ソフトバンクが4位楽天との直接対決2連戦で連敗を喫した。これで楽天に0・5ゲーム差と7月10日の3位転落後は最接近を許し、Bクラス転落が目前に迫ってきた。藤本監督は「残り12試合。ほんとに1つも落とせない」と切迫感を募らせた。

大関が5四球と乱れた。同点に追いついた直後の5回も先頭を四球で出し1死二塁となったところで、2番手の津森にスイッチ。その津守は1番村林から4連打を食らうなど、3点を勝ち越された。藤本監督は「流れを変えたかった」と2連打の後、捕手を嶺井から甲斐へチェンジ。「嶺井が津守の球をあまり受けたことないから」と説明したが、「(流れは)変わらなかった」と苦い顔だった。打線は5回にスクイズで奪った1点のみで、6回以降は無得点と反発力がなかった。「守りが長かったらね。攻撃も淡泊になってしまう」と負けを受け止めた。

楽天モバイルパークでは4月16日を最後に白星がなく、8連敗。鬼門で厳しい現実に直面した。所沢、北海道、仙台と続いた敵地8戦は3勝5敗。体調不良者が続出するアクシデントにも見舞われ、9月1日以来となる4度目の借金1となった。21日は移動ゲームで、本拠地ペイペイドームに2ゲーム差で追う2位ロッテを迎え撃つ。「1試合1試合、一戦必勝という形でやっていけたらなと思います」。藤本監督は自らに言い聞かせるように切り替えた。クライマックスシリーズ進出を懸けて、ホークスの厳しい戦いが続く。【佐藤究】