ドラフト候補の最速155キロ右腕、青学大・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)が初完封し、先勝した。

9月3日以来の先発に、「覚悟」を見せた。「前回中大戦(9月3日)で5回に自責点5がついた。その反省もあって。6回以降をしっかり抑えようという気持ちでした」。7回には「ちょっと気持ちが抜けていて…」と制球を乱し、無死満塁のピンチを招いたが、ここから一気にギアを上げた。「中野(波来)からも声をかけられ、ひとつ『覚悟』を決めて投げました」。早めに追い込み「2ストライク追い込んでからはすべて三振を取ろうと思っているので」と、3者三振を奪いピンチを切り抜けた。6安打完封で、奪った三振は11。この日の最速は152キロだった。

第2週は中継ぎ、抑えに回ったが、この日は先発に回り試合をつくった。「最初から力を入れていたわけではないので。走者が出たら思いきり投げる。体力は(9回まで)残っていました」。春は初完投、今秋は完封と成長を続ける常広。「まだまだ課題はある。防御率がまだ(リーグで)最下位なので。徐々にあげていきたい」。先発で試合をつくる投球に、中継ぎ、抑えの力のこもった投球。いろいろな色を見せながら、ドラフトへ向け、突き進む。