問題行為があり、4年生が出場を自粛した立大は、4連覇を狙う明大に逆転負けを喫した。開幕から5連敗となった。
金子明雄部長と、溝口智成監督(55)はベンチを外れ、立大OBで日本製紙石巻元監督の木村泰雄コーチ(62)が指揮をとった。試合前には「難しい状況だが、グラウンドに出たら忘れて、1球1球に集中して、普段の力を出していこう」と声をかけたという。ベンチ入りの7投手全員を起用し「選手はそれぞれの力を発揮してくれた。負けはしましたが十分、力は発揮してくれました」と話した。
先発は、プロ志望届も提出しているエース池田陽佑投手(4年=智弁和歌山)を予定していたが、試合前日に急きょ塩野目慎士投手(3年=足利)を先発に決めた。
3年生以下のみで組んだ打線は、明大を上回る13安打を放った。初回2死からチャンスをつくり、2点を先制した。ゲームキャプテンを務めた田中祥都内野手(3年=仙台育英)は「選手は今できることを全力でやれました。勝ちにいく姿勢は、少しでも見せられたと思います」と話した。