首位の日大国際関係が、開幕から連勝を「11」に伸ばし、5季ぶりの優勝に前進した。プロ注目の杉田健投手(4年=日大三島高出)が好投し、静岡大に5-1で快勝。東海大静岡は静岡産大に7-4の逆転勝ちを収めた。今日1日に静岡大に連勝し、9勝2敗で2位の静岡産大が東海大静岡に敗れると、最終週を待たずに日大国際関係の優勝が決まる。

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日大国際関係の最速152キロ右腕・杉田が、静岡大打線をねじ伏せた。プロ5球団のスカウトが見つめる中、9回4安打1失点。121球で完投し、リーグトップタイの4勝目をマークした。

「まずは勝ててよかった。今日はスライダーのキレがよく、落ち着いた投球ができた」。23イニング連続無失点で臨んだ試合では、4回裏に適時打を許し、今季リーグ初失点。その後、直球主体の投球でギアを上げたエースは、5イニングを1安打ピッチング。圧巻の投球で相手の反撃を封じた。

右肘の疲労骨折で大学4年の春に公式戦登板デビューの杉田は「遊び心を大切に。打者との駆け引きができるようになったことが大きい」と、自身の成長を分析した。技術だけでなく身長189センチ体重82キロの体格も成長。大学入学後、身長2センチ、体重は22キロアップし、プロも注目するほどの速球を手に入れた。

この日の完投で、2位静岡産大と勝利差を「2」に広げた杉田は「やることは変わらない。チームみんなで勝ち切るだけ」と、3年ぶりの秋制覇を見据えた。【山口昌久】