楽天の10年ぶりとなるCS地元開催の可能性が消滅した。2位ソフトバンクと引き分け、シーズン142試合目で今季の3位以下が確定。石井一久監督(50)は「この結果というより明後日(9日)、大一番になると思う。チーム一丸で、みんなでしっかりと」と9日の143試合目となるロッテとの大勝負へ向けて気持ちを切り替えた。

総力戦だった。3点を追う6回に辰己の同点9号3ランで振り出しに戻すと、通算500試合登板を達成した松井裕ら救援陣が奮闘。控え野手も全員を使い切り、ベンチに残っていたのは緊急事態に備えた中継ぎ右腕の酒居だけ。「選手は本当にしっかりと勝つために努力してくれた。結果が出なかった部分もありますけど、チームとしてしっかりと戦えた」と指揮官はねぎらったが、勝ちきることだけができなかった。

3位となるには、今季最終戦で勝つしかない。舞台となる本拠地の楽天モバイルパークは超満員となる予定で「ファンの人たちと一緒に、背中を押していただいて、明後日、勝ちきりたい」と石井監督。地元の大声援を背に、3位ロッテとの最終決戦を制して逆転でのCS進出を決める。【木下大輔】