オリックスが3年連続の日本シリーズ進出に王手をかけた。アドバンテージ1勝を含めて3勝1敗とした。

両軍決め手を欠き、8回にようやく2得点。5投手陣がピンチの連続に耐えて無失点に抑えた。中嶋聡監督(54)は「なかなか点が取れなくて。苦しいっすよね。なんか、こういう展開が似合いますね。というか、やっぱりこういう展開なんだろうなと思いながらやってました」と率直な思いを口にした。

8回は若月健矢捕手(28)がしぶとく三遊間を抜いて1点。続く代打の頓宮裕真捕手(26)が左翼線二塁打でもう1点。

同監督は「本当、よく打ってくれました」と殊勲打の2人をほめたたえた。若月の一打には「きったないヒット(笑い)。まあヒットはヒット。捕手なんで、どちらかと言うと自分を助けるためにね。ああいうところでしっかり打つのは」と、捕手出身らしく若月の苦しさを代弁した。

頓宮は左足の疲労骨折から復帰して2打席目で初安打。「さすが」と聞かれると「さすが…なのかな? 球場の盛り上がりを見たら燃えるでしょうし、非常にいい感じで入れたのかなと思います。あのぐらいのところ(左翼線)に打って、ゆっくり回ってたら(足も)大丈夫かなって。ゆっくり回れるようにしたら」と笑みをこぼした。

これで残り3試合、1引き分けでも日本シリーズ進出が決まる。大きな勝利となったが「つなげなきゃいけないですし、もう1回やらなきゃいけない。しっかりまた対策します」と引き締めた。

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