阪神は正念場の第4戦を迎える。過去のデータから考えると、この試合の結果がシリーズの行方に重大な意味を持つことになりそうだ。

◆阪神○で2勝2敗

1勝2敗のチームが追いついたケースは、過去28度。このうち日本一となったのは13度で、確率は46%だ。約半数が逆転で頂点に立っており、可能性は大きく開けてくる。

今年の対戦相手オリックスも、昨季は●△●から一気に4連勝し、日本一となった。

なお今回の阪神のように、初戦から○●●で、第4戦に○は過去7チーム。

63年西鉄 敗退

64年南海 日本一

83年西武 日本一

87年巨人 敗退

94年西武 敗退

08年西武 日本一

13年巨人 敗退

日本一3度、敗退4度で確率は43%。

◆阪神●で1勝3敗

阪神は非常に苦しい状況に追い込まれる。1勝2敗から王手をかけられた球団は過去25度あるが、そこから3連勝して日本一となったのは55年の巨人だけだ。突破確率はわずか4%で、阪神が勝てば2球団目。歴史的な逆転日本一に数えられるだろう。

もっとも、55年の巨人も今回の阪神と同じく、初戦○から●●。4戦目も●だったが、そこから巻き返しに成功している。古巣の南海を相手に、別所毅彦が奮闘。第4戦からの4連投を含む5試合に登板し3勝1敗、防御率1・16でMVPとなった。阪神が奇跡を起こすには、流れを変えるラッキーボーイの登場が必要となりそうだ。

【記録室=高野勲】(22年3月のテレビ東京系「なんでもクイズスタジアム プロ野球王決定戦」準優勝)

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