阪神森下翔太外野手が日本シリーズ新人最多打点更新でシリーズ男を狙う。前日2日の第5戦では8回に逆転2点三塁打を放った。ここまで5試合で21打数5安打5打点。レギュラーシーズン中から「チャンスでちゃんと打って、打点にこだわっていきたい」と重点を置く中、有言実行の働きで両軍最多の打点数を稼いでいる。

日本シリーズでの新人最多打点は6。62年岩下(東映)、81年原(巨人)、82年上川(中日)に加え、10年清田(ロッテ)と過去に4人いる。現在は81年原以来、42年ぶりとなる新人シリーズ3試合連続打点を継続中。東海大相模の大先輩に肩を並べる好調ぶりだ。記録を更新すれば、球団初でプロ野球史上48年ぶり4人目の新人シリーズMVPも現実味を帯びてくる。

ただ、勝てば日本一が決定する大一番にも本人は平常心を貫いていた。「絶対いい投手なので、本当に基本に忠実に、1戦必勝でやっていきたいです」。相手は初戦で無安打に抑えられたオリックス山本。由伸撃ちで記録を塗り替える。

◆新人の日本シリーズMVP 過去3人。60年近藤昭仁(大洋)は大毎との3、4戦と連続でV打を放ち、4連勝での日本一を決めた。68年高田繁(巨人)は阪急戦全6戦で安打を放ち、打率3割8分5厘。75年山口高志(阪急)は広島戦6試合中5試合に登板。剛速球を連発し1勝2セーブ、24イニング2/3で21奪三振と圧倒した。

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