プロフィギュアスケーターで06年トリノ五輪金メダリストの荒川静香さん(41)がマウンドでイナバウアーを披露した。

誕生日(12月29日)にちなみ、背番号29の侍ジャパンのユニホームを着て始球式に登場。マウンドで大きく振りかぶると、そのまま上体を後方にそらし、イナバウアーでドームを沸かせた。仕切り直しで、もう1度振りかぶってから投球。捕手役の秋広にワンバウンドで届けた。

「これまでの何回か始球式やらせていただいたんですけども、一番緊張しました。侍ジャパンのみなさん、昨日もすごい戦いで、今日も健闘を祈るように始球式に参加することができて光栄です。あとの試合にもエネルギーが届くといいなと思って投げました」と笑顔で振り返った。

イナバウアーは、ある人のリクエストだった。直前にブルペンで古田敦也氏に指導してもらった。「投球練習を見ていただく際に演技指導もしていただいて。大丈夫ですか?って私は思って、神聖な真剣勝負の前なんで」。球場を盛り上げたのは間違いないが「演技指導によって、より緊張が高まりまして、大丈夫でしたかね」と苦笑いだった。

自己採点を問われると「本当はワンバウンドしないで投げられればって練習したんですけど、秋広さんが思いのほか背がお高いのでちょっと近く感じてしまい、狙いがちょっと手前だったかなというところで、80点くらいですかね。届けば100点だったかなってところですけど」とユーモアも交え、ちょっぴり悔しそうに話した。

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