阪神の近本光司外野手(29)が、連覇へ向け新たな選手会長となる中野拓夢内野手(27)にバトンをつなぐ。

21年から3年間務めた選手会長の任を、30日の選手納会をもって降りる。近本は「任せるって感じですけど。あいつ(中野)はあいつなりのやり方でいいと思う。分からないことは聞いてくるだろうし、社会人卒でそういうのは身についていると思うので。自分たちで何とかしようっていうのはないと思う」と後を託した後輩について、心配はしていない。

選手会長ラストイヤーは、思い出深い1年になった。岡田監督に率いられ、18年ぶりのリーグV、そして38年ぶりの日本一。この日は大阪市内で行われた優勝祝賀会に出席。「18年(ぶりのリーグ優勝)という、この1年ですごくぎゅって皆の喜びが集まったっていうのは感じますね。この1年関われて良かったと思います」。球場やパレードで見たファンの笑顔、OBら球団に関わる人たちのうれしそうな顔を見て、自身も喜びを味わった。

祝賀会では、選手会長として壇上に立ち、最後のあいさつをした。85年、日本一になったときは岡田監督が選手会長だった。近本も日本一を果たした選手会長として任期を終える。

「(リーグV、日本一を)今はあまり感じなくても、多分これから先、何年後か分からないですけど、あの時選手会長でっていう話をできるので。どこかの子どもたちに話す時とか、そういうことも言える。ラッキーだったなって思います」。次は、球団初の連覇という偉業へ向け、新選手会長の中野を支える。【高垣誠】

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