そら「アレ」が大賞よ! 今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」が1日に都内で発表され、阪神岡田彰布監督(66)が「アレ(A.R.E.)」で年間大賞に輝いた。野球界からは21年の「リアル二刀流/ショータイム」、昨年の「村神様」に続いて3年連続の快挙。指揮官は座右の銘「道一筋」をレジェンドOB村山実氏の「球道一筋」に変更することを明かし、球団初の連覇へ決意を誓った。岡田監督の一問一答上は以下の通り。

 ◇   ◇   ◇

-コサージュつけるのも今年最後

「もうそんなん、最後や。今年」

-関西だけにとどまらないインパクトがあった

「うーん、なあ。インパクトというか。それも、やっぱり勝ったからやで。でもな、結局は。そういうことやん」

-あらためて勝つことの大切さを選手たちも分かった11月

「まあ、選手もな。初めての経験やと思うし、そういう意味ではな。このオフな、今『練習したい』言うたら、バチが当たるで(笑い)。ほんまに。練習したい言うても、負けたらなんぼでも練習する時間あるけど(笑い)。勝ったという結果やからな、ここはみんなの感謝に応えなあかんわな、今はな」

-奥さんも大賞は喜ぶ

「おーん。球団から(スローガンの候補は)出とったんやけどな。ちょっと、変えたんよ。嫁さんだけじゃないけど、2人や。嫁さんの妹と。ほとんど文面は変わらんけど、リスペクトいうのが大きかったな」

-落ち着いたら、奥さん孝行も

「まあ、孝行て、ずっと一緒におったら一緒やで。そんなもん、お前(笑い)」

-座右の銘を変えると

「おーん、それは思ってたからな。2005年は、最後負けたからな。言われて気づいた。つけないんですか? って。言われて気づいた。もう、ちょっと遅いわ、言うてな。途中になったから」

-最初に「道一筋」と書いた時からそういう思いだったのか

「そうそうそうそう、おーん。だから、王の道を求めるっていうのやな、球道っていうのはな。それはちょっと(監督)1年目から失礼やなと思って、2004年にな。最初の監督の時やわ。それで道一筋にしたんよ。勝ったら、日本一になったら、てっぺんに行ったら王を求めるというかな、球という字をつけようかな、というのはずっと思ってたわ。今回は、ホンマ、忘れてたわ。日本シリーズ勝ってから色紙とか書いてたけど、もう、それ全然忘れてたわ。ずっとそのまま書いてたからな。ここで変えてもあかんやろ、と思ったから、これはもう来年やなと思ったわ」

-シーズンに没頭していたから忘れていた。

「まあそうやろな。人に言われるまで気づかんかった。だから、座右の銘かえないんですか? 上に字を付けないんですか? と言われるまで気づかんかった」

-少年時代から縁がある村山さんの言葉を引き継ぐ意義は大きいか

「まあ、引き継ぐというかね、村山さんの場合は選手時代からあれ(球道一筋)をずっと書いていたと思うんよ。俺の場合は選手と指導者になってからと変えたけどな、だからな。まあでも、どうかなあ、便乗で(道一筋で)焼酎とか作ってたけど、誰かがこれは特許取ってるとかな。そんな話がいっぱい入って来たからな。そらそうよは特許とってなかったからな。道一筋は特許取ってるんやで。道一筋の方は誰かが特許取ってたんよ。だから、俺の後輩が焼酎を作ったわ。球道一筋、先に球道一筋になってんのよ、焼酎の名前は。芋の方は。麦の方はそらそうよにしとったけどな。道一筋にしようと思ったら、誰かが特許取ってたんや。道一筋の方は。球道一筋の方が誰かが取っていると思ったけどな」

-球道にするということは勝利を追求するということ

「まあ、そうやな。これでな、やっぱり日本一っていうな、今年達成できたんで。別につけてもええなと思うけどな、おーん」

-引き締まる部分は

「いやまあ、これは達成感や。一応、2004年はそれを目標にしとったんやから。勝ったらつけようと思ってた言葉やからな、おーん」

-19年目についに

「そうそうそう、おーん」

-長かったか

「まあ、(05年の)優勝(の時)にしたら良かったんやけどな(笑い)。優勝したらもうちょっと早かったんやけど、お前(笑い)。日本一、やっぱり王やからな、一番上でないとあかんやんか。でも村山さんは日本一なってないのに球道やからな(笑い)。そういう意味ではな、考えたわけやん」

-村山さんが球道一筋にした話とか

「いやいや、それは知らん、俺は聞いてない。家のおやじの工場に貼ってあったんよ、色紙が。工場に貼ってあったんや」

-ずっとそれを見ていた

「そうそうそう、おーん。だから覚えてたんやな」

-その色紙は今は

「いやあ、だって家ないもん、玉造の実家もうないもんな。誰か持っとんかな、分からん(笑い)」