阪神村上頌樹投手（25）が今オフの契約更改で球団最高昇給に挑む。同郷淡路島の先輩にあたる近本が、球団最速となる6年目での年俸3億円を突破。驚きをそのまま口にした。
「えっぐ！いいですね、夢ありますね。その分、来年もいっぱい打って走ってもらいます」
自身も今季750万円からの大幅昇給は確実とみられる。昨季は同僚の湯浅が球団最高となる昇給率840％（500万円→4700万円）でサイン。村上が仮に7054万円の大昇給でサインとなれば、湯浅を超える昇給率841％の増額となる。新人王＆MVPをダブル受賞し、最優秀防御率のタイトルも獲得した大ブレークのシーズン。記録的アップも夢物語ではない。
今オフから鳴尾浜の虎風荘を退寮し、初の1人暮らしを満喫。「カフェの雰囲気が好きだから」と木目調の家具などを選び、初の自炊は「食パン焼いたくらい」と笑って明かした。
この日は鳴尾浜で自主トレ。家では「野球を考えない。やるとなったらグラウンドに来てやろうと思っているので」といい、トレーニング器具なども設置しない。連日テレビ出演やイベント出演で多忙の中、数時間しかなくとも合間を縫って練習を続けている。昨季までのプロ0勝から飛躍を遂げた右腕。シンデレラストーリーの先に記録的な大昇給が待っているかもしれない。【波部俊之介】
