そらマスコミもチームの“一員”よ-。阪神岡田彰布監督(66)が11日、23年ドラフトのルーキーたちに珍指令を出した。大阪市内のホテルで実施された新入団選手発表会に出席。司会者から「プロで成功するためのアドバイスは?」と問われると壇上でニヤリだ。「タイガースでは『マスコミに好かれること』と、『あまりマスコミにいらんことを言わないこと』」と話し、会場全体を笑わせた。

現役時代からマスコミとともに歩んできた。早大から阪神にドラフト1位で入団して注目を集め、中心選手として時には批判の矢面に立ってきた。勝敗に左右されず、常にコメントを発してきた。監督としても選手と直接会話することは少ないが、マスコミを通じて選手を絶賛し、猛ゲキを飛ばすケースも多々あった。今でも多くの選手が日々、メディアで紹介される監督の言葉に注目している。

一方で指揮官は「みんなから愛される選手になってほしい」とも願った。「先輩からも当然かわいがってもらわないといけない。チーム内や先輩からも愛される選手になれば、当然ファンからも愛される選手になると思う」と持論を展開。「タイガースでは特にね、それが一番重要かもわからない」と大先輩として助言を送った。虎の未来を描くであろう新人たちに対する愛情はすでに深い。

2月の沖縄春季キャンプの1軍メンバーについては、すでに内定しているドラフト1位下村とともに「1位2位はキャンプ呼ぶつもりでおるけど」と椎葉の1軍メンバー入り内定も明言した。同3位山田、同4位百崎の高校生2人は「いい意味で近い将来期待している」と話した上で、「キャンプから2軍スタートになるとは思う」と焦らずじっくり育成する方針だ。

球団史上初のセ・リーグ連覇を目指す来季に向け、指揮官はルーキーを含めて「より一層、強いチームを作りたい」と宣言。「新戦力で1人2人とな、加わってくれれば、当然チームとしてもレベルアップするしなあ」と期待を膨らませた。【古財稜明】