ハワイ優勝旅行に参加中の阪神伊藤将司投手(27)が「マダックス」を来季目標に掲げた。100球未満で完封する省エネ投球で「球数少なくできるということはとてもいいこと。達成したい」と意欲を見せた。

今季はあと1歩で逃した。9月3日のヤクルト戦(神宮)で、8回まで78球で3安打無失点の快投。9回も先頭打者から1死を奪った。だが代打赤羽にソロを浴び、9回90球5安打1失点。9勝目は手にしたが少しホロ苦い夜になった。「『ああ…』ってなりましたけど。ただ試合は勝っていたので、そこは良かった」。来季こその意気込みだ。

この日はハワイでの球団ゴルフコンペに参加。大好きな趣味で、出国前から初の海外プレーを楽しみにしていた。「グリーンとかが難しかった」と笑いながらも、スコアは90。今後もゴルフを行う予定で、「スコア80切り? 頑張ります!」と気合十分。野球は100球以下、ゴルフは80以下を目指す。

番組収録にも参加し、現地のタロット占いを体験。仕事運や恋愛運を占われた。「『ゆっくりやりなさい』と。野球も恋愛も、ゆっくり選んでくださいと言われました」。公私ともマイペースで突き進む。

◆マダックス 100球未満での完封を意味する言葉として使われる。86~08年に大リーグのブレーブスなどで通算355勝を挙げ、殿堂入りした大投手グレッグ・マダックスが由来。通算35完封のうち13度を100球未満で達成。今季12球団で達成したのは、DeNA東克樹と大貫晋一の2人だけ。阪神では21年10月2日中日戦で高橋遥人が達成して以来、2シーズン出ていない。過去には村山実や江夏豊らが達成した。

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