“レインボーさちや”が勝利の伝道師となる。オリックスからFAで加入した日本ハム山崎福也投手(31)が8日、都内の母校・日大三での自主トレを公開した。虹色のグラブを使い練習。移籍初年度のテーマには、状況や打者に応じて気持ちや体の使い方を微調整する“七色投球”を掲げた。10年目左腕が、豊富な経験を糧に、初の規定投球回到達と2年連続の2ケタ勝利を目指す。

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思い出たっぷりの母校で、山崎が新たな1年へのエネルギーを蓄えた。頭にはスカイブルーのヘアバンド、足元はスカイブルーにゴールドのアップシューズ。“日本ハム色”に身を包み「ファイターズの一員として少しずつ実感もわいてきた。やってやるぞ、ファイターズの優勝に何としても貢献するぞという気持ちが、高ぶってきています」と強い口調で話した。

手にしたのは黄、白、青、緑、赤、紫、桃色と七色がちりばめられた虹色グラブだ。この配色に「そんな気持ちで」と自らの投球を重ね合わせる。「バッターが何を考えているのか自分でジャッジできるように。ピンチではいかにメンタル面、体の使い方を考え、どういうふうに冷静に投げられるか。あとは、いかに周りを見られるか」。力だけでは抑えられない。昨季9年目にして初めて2ケタ勝利を挙げた中でつかんだ、クールで変幻自在な投球を、日本ハムでも披露する。

「第2の命の恩人」という2人の前でスイッチを入れた。日大三進学を控えた健康診断で脳腫瘍が見つかり、北大病院で難手術を受けた。それでも迎え入れ、復活を待ってくれた同校の小倉前監督、三木現監督の存在が、今の活躍につながっている。2人が見守る前で汗を流し「毎年帰って来たい」。ここから開幕へ向け、ギアを上げる。

新庄監督には既に、エスコンフィールド初戦となる4月2日楽天戦の先発に指名されている。「今から楽しみ。キャッチャーも(伏見)トライさんということで、思いっきり楽しんで試合に向かっていきたい。僕が手術をした北海道。そのような方々にも勇気を与えたい」。日大三から北海道へ、恩返しの旅に出る。【永野高輔】

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