入寮から一夜明け、阪神ドラフト1位下村海翔投手(21=青学大)が8日、鳴尾浜デビューでいきなり追い込みをかけた。前日7日に入寮。「『次の日から体を動かしていいよ』と言われたので」と9日の新人合同自主トレ開始を待たず、この日の午前中から兵庫・西宮市の鳴尾浜球場で始動。ほかの新人選手も全員参加。球団からは事前に練習メニューを与えられているが、あくまで任意のもの。それぞれが自主練習する中、下村は自ら最もキツい「ポール間走」を選んだ。

「本格的に(合同自主トレが)始まってからヘバりたくなかった。だから最初に一番きついのをやって、ちょっとでも感覚に慣れるように意識して今日はやろうと思っていた」

ストップウオッチを片手に、全身をバネのように弾ませた。両翼ポール間を片道30秒で走り、60秒の休憩を挟んで計12セット。甘えを見せず、追い込みをかけた。

終盤には同期の投手陣らも参戦。「普通にしんどかったです」と振り返ったが、疲労を感じさせずに走り終えた。「やるからにはちゃんとやった方がいいなと思って。無理なくできる範囲の中で全力というか、自分なりにやっていました」。中距離走は得意だ。新年の箱根駅伝では2年ぶり総合優勝を果たした青学大の「魂」を感じさせる走りに、同じ新人選手から「速っ!」と驚きの声が飛んでいた。

ランメニュー前には育成ドラフト2位福島と最大約70メートルの距離を空け、キャッチボールも行った。入寮2日目にして選手同士の交流も進み、練習の合間には各選手で談笑する姿も見られた。

「入ってしまえば順位は関係ない。全員が意識高くやると思う。みんなで一緒にやっていけたら」

仲間と高め合い、プロのスタートダッシュを決める。【波部俊之介】

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