楽天ドラフト1位の古謝樹投手(22=桐蔭横浜大)の1軍キャンプスタートが濃厚となった。11日、楽天モバイルパークの室内練習場での新人合同自主トレ2日目に参加。パ・リーグ新人では一番乗りでブルペン入りし、捕手を立たせた状態で背番号と同じ直球17球を投じた。傾斜を使った投球は今年初めてで「数球ですけど、いい球というか、自分の理想となる球も投げられて良かった」と、まずまずの内容だった。

おのずと力が入った。この日は永井1軍投手コーチが視察。フォームの確認や球筋を意識しつつ左腕を振った。室内練習場のマウンドは楽天モバイルパークと同じ仕様。大学時代に横浜スタジアムや神宮球場でプロの硬いマウンドを経験済みも苦戦した。ストライクゾーンを大きく外れた球もあり「硬さに対応するのは少し時間がかかりそう」と実感。下半身の柔軟性やマウンドに適応できる体作りにもフォーカスしていく。

昨年末には、今江監督が古謝とドラフト5位の松田啄磨投手(21=大産大)の1軍キャンプ行きを示唆。永井コーチも同様の考えで「この自主トレ期間にけがなくできたら、恐らく1軍キャンプスタートになるだろうと思いますし、そういう期待もしてるので、準備はしっかりしてほしい」との見通しを示した。

2度目のブルペン入りは14日頃を予定している。「もう少し強度を上げられるなら上げて、無理ならば変化球を軽めに真っすぐを交えながらという感じで考えてます」。期待のドラ1左腕は1歩1歩、即戦力への道を歩む。【山田愛斗】

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