今季の復活に懸ける2人が、千葉・鎌ケ谷で汗を流した。巨人を戦力外となり、5年ぶりに育成契約で日本ハムに復帰した鍵谷陽平投手（33）は23日、ランニングなどで汗を流し、今月下旬から参加する沖縄・名護での先乗り自主トレに備えた。目標は早期の支配下昇格。ベテラン道産子右腕は、故郷北海道で鮮やかに復活する日を思い描いている。また昨年11月に右手首の手術を受けた矢沢宏太投手（23）は、術後初めてロングティー打撃を行った。
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2年目の“投打二刀流”日本ハム矢沢が、右有鉤（ゆうこう）骨の除去手術後では初となるロングティーを行った。約50スイング中、10本の柵越えに「飛距離が出なかったらどうしようと思ったけど、出ていたので、問題なくキャンプに入れる」。2軍キャンプスタートも「行程に入れる予定です。ライブBPで（打席に）立ったり」と、野手として本格復帰する。
この日、ブルペンでも約40球を投げた。シーズン中は“打者矢沢”が実績で先行していたが、故障後は患部に負担のかからない投手の練習に専念出来た。「去年1年間、ピッチャーの練習時間がなくて、どうしたらいいか探っていた。いろいろ考えたり出来たから良かった」と“ケガの功名”も。「ちょっと楽しみですね。両方とも、それなりに順調に出来ているので。沖縄に行くってだけで楽しいですもん」と、キャンプでの二刀流再開を待ちわびた。
○…こちらの投打二刀流も健在だ。昨季途中から先発ローテに定着した日本ハム上原は、「誰にも姿を見られないように」打撃練習を継続中。バットは広陵の大先輩、巨人二岡ヘッド兼打撃チーフコーチのものを参考にしている。「1度やると言ったので…。意地しかない。やめろって言われるまでは」。沖縄・名護キャンプでは投手練習のみ参加予定。打撃は「コソ練で」隠密にアピールの機会に備える。
