今季からプロ野球ウエスタン・リーグに新規参入する「くふうハヤテ」が25日、本拠地・ちゅ~るスタジアム清水でキャンプインした。全36人のメンバーのうち、外国人選手を除く33人が参加。前日24日にお披露目されたばかりの真新しいユニホームに身を包み、新たな1歩を踏み出した。

キャンプ初日には、打撃アドバイザーを務める内田順三氏(76=三島市出身)も合流した。松井秀喜氏(49)やカブス鈴木誠也外野手(29)らを育てた名伯楽は、練習冒頭の円陣で「76歳だけど、56歳の気持ちでやっていく」とあいさつ。言葉通り、精力的にアドバイスを送った。元DeNAの倉本寿彦内野手(33)は「体の使い方など助言をもらい、感覚は非常に良かった」とうなずいた。

初代主将も発表され、高橋駿内野手(26=静岡西高出)が就任した。23日に赤堀元之監督(53=静岡高出)から指名され、岐阜聖徳学園大の時以来となる大役が決定。「光栄に思うのと同時に責任も感じている。まとめるというよりも、先頭に立ってやっていきたい」と表情を引き締めた。

チームは来月29日まで同球場でキャンプを実施予定。3月に迎える開幕に向けて、準備を進めていく。指揮官は「チームプレーの練習も出てくる。サインプレーなども含めて(チーム作りを)どんどん進めていきたいと思う」と決意を新たにした。【前田和哉】

○…球団はこの日から練習を一般公開した。会場には県内外から延べ100人のファンが駆けつけ、選手のプレーを見守った。静岡市清水区在住の渡辺真一さん(76)は「選手の動きを見に来た。これからが楽しみ」と笑顔。同じく清水区在住の牧野哲郎さん(75)は「ハヤテが盛り上がれば、静岡の野球も活性化すると思う。静岡関連のスタッフや選手も多く楽しみ」と話し、県内初のプロ球団に期待を寄せていた。