開幕投手候補の阪神村上頌樹投手(25)が“始動”した。沖縄・宜野座の1軍キャンプで初めて打撃投手として登板。野口、小幡に20球ずつの計40球を投じ、今季初の対打者の投球を終えた。「自分の中では、いい感じに投げられた」と上々の滑り出し。安藤投手コーチは練習後、18日の広島との1軍練習試合(沖縄)で今季初実戦に臨ませるプランを明かした。

あらかじめ球種を打者に伝えてから投球。安打性は5本で、野口にはカーブを左翼越えの本塁打とされたが、気にはしない。「バッターが立っての変化球も投げたかった」とカットボール、ツーシーム、チェンジアップなども確認。無事に試運転を済ませた。

昨季の新人王&リーグMVP。ブレーク翌年も慢心はない。今キャンプは、11日以外は全てブルペン入り。球数を重ねじっくり調整してきた。照準は3月29日の巨人との開幕戦だ。「タイガースはすごい投手がたくさんいるので、誰がいってもおかしくないレベル。それでも狙っていきたい場所だし、やってみたい気持ちも強い」。伊藤将、青柳らとの争いを勝ち抜く意欲は十分だ。まずは万全の状態で自身の初陣へ向かう。【中野椋】