阪神岡田彰布監督(66)が、レギュラー争い中の若手に厳しくくぎを刺した。「アピールの仕方がなんかなあ。ホームラン、ヒットがアピールと思ってるんやろうなあ。やっぱり野球勘とか勉強せなあかんところよな」。話題にしたシーンは6回1死一塁。走者がスタートを切った1ボールからの1球で栄枝裕貴が中飛、前川右京は初球、連続で打ち上げて中飛に倒れた場面だ。

「1球ストライクを見送れるのがチームに対してのアピールよ。そういうのが分からんと1軍の戦力にはならんよ。そこまでの犠牲じゃないよ。1ストライクくらいで。ヒット打ちたいヒット打ちたい。なあ。そんなんオマエなんのアピールにもならん」。シーズンを見据え、厳しい口調で言葉を並べた。

前川は「もうちょっと余裕を持って見られたらなと思います」と反省。栄枝も「今日は打てたら打てと言われていたが、もう少しどうにかできたと思う」と振り返った。指揮官が叱咤(しった)するのも高いレベルの競争を望むからこそ。野球勘を研ぎ澄ませ、1人1人がレベルアップすることを促した。【磯綾乃】

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