ホンマに確実性アップしてるで! 阪神佐藤輝明内野手(24)が対外試合初戦となった楽天戦でチーム初得点をたたき出し、再び変貌ぶりを印象づけた。

ズラリと並んだ「日本一打線」の中、主役はやはり「5番三塁・佐藤輝」だった。4回、1死から3番森下がチーム初安打を放ち、4番大山の死球で1死一、二塁。「(打点は)意識せずに対ピッチャーを意識した」。左腕弓削の内角高め直球を左前にはじき返した。痛烈な先制打に観客1万4000人が沸く。「練習通りできた。しっかり引きつけて打てたので悪くないかな」と本人も納得顔だ。

2回の第1打席では左腕早川の外角150キロ直球をしっかり見逃して四球。「ストライクを打ちにいってボールは見逃したので、いい見逃し方はできている」。これで紅白戦2試合も含めて実戦計5打数5安打、打率10割だ。「(気分は)悪くないのでプラスに捉えたい」。打撃の確実性は着実に上がっている。

昨季は6月後半に打撃不振による2軍降格を経験。オフは4年目の進化を求めて米シアトルの最先端野球施設で打撃フォームの分析などを行った。体全体を使ったスイングを意識した新フォームで挑む今季。早くも成果が表れ始めている。

とはいえ、簡単に満足感には浸らない。「変化球はまだまだ見られていないので、タイミング合わせたり、しっかり課題にしながらやっていきたい」。目標に掲げるシーズン40発へ、背番号8の進化が止まらない。【村松万里子】

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