足だけじゃないで! 阪神育成ドラフト2位の福島圭音外野手(22=白鴎大)が18日の広島戦(コザしんきんスタジアム)に途中出場し、対外試合2戦目で初打席初安打初打点を記録した。

痛烈な打球に歓声が上がった。3点リードの9回2死一、三塁。「打てたらいいなぐらいの感覚」で打席に向かった。初球の高め直球を完璧にとらえ、右前適時打。「力を入れずに振ることができて、いい結果につながった」と手応えをつかんだ。ベンチに戻る際には観客から指笛や拍手が送られるなど、「ケイン人気」は急上昇中だ。

紅白戦でも適時打を放つなど、打撃センスが光る。それでも福島は「盗塁とか守備固めとかそういう立場。打撃はあまり期待されてないと思うので、もう逆に気楽に」と謙虚に笑った。その一方で岡田監督は「バッティング見とって、ええなあ思とったよ。これからもどんどんああいう形で使っていくよ。全然使えるもんな」と高く評価している。

前日17日の楽天戦に続き、出番は代走からだった。8回1死一塁で出場。植田の打席の5球目にスタート。中前打で三塁まで駆け抜け、ヒットエンドランの形となった。50メートル5秒9の快足を披露。それでも全く満足しない。「(クイックが)全然大学と違う。レベルの高さを感じます」とプロでの盗塁の難しさを痛感している。

楽天戦では好守を見せ、この日はバットで結果を残した。背番号126が走攻守で首脳陣に猛アピール。「言ってくれている時が花だと思う。どんどん経験を積んで、こいついけるなと思わせるぐらいまでいけたら」と目をギラつかせる。代走、守備固めとしてスペシャリストの英才教育を受けているが、外野のスタメン争いに割って入る可能性もある。【村松万里子】

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