智弁学園(奈良)で昨夏甲子園に出場し、昨年9月に高校日本代表でU18W杯優勝を飾った、大商大の新入生・中山優月投手(18)が2日、奈良・香芝市の同大学練習場で実戦初登板を果たした。

立命大とのオープン戦に中継ぎで1回1安打2奪三振で無失点に抑えた。この日は最速146キロをマーク。「体の大きいバッターも多く、逃げてしまえばもったいない経験になる」と初対戦の打者に動じず、自信のある直球で冷静に攻めた。

投手登録ではあるが、高校に続き内野の練習も続ける。「両方やっている以上、どちらも平均的では目立てないですし、チームに入ってはいけないです」。新入生には同じく広陵(広島)で昨夏甲子園に出場し、今春体重100キロの大台に乗せて入学する真鍋慧内野手の存在は中山の励みだ。練習ではキャッチボール相手を務め、行動をともにしている。「今の体のままじゃ、このままは終わっていくだけ。まずは体を強くしてパワーをつけたい」。大学でも主力を目指す中山は、課題の1つとして75キロからの肉体改造を宣言した。【中島麗】