侍ジャパンの森下翔太外野手(23)が、中軸起用の期待に応えた。4番村上の前を打つ「3番右翼」で出場。3回1死一塁の第2打席だ。2-2からの6球目、128キロ変化球を強振。引っ張り込み、三遊間を抜く左前打を放った。

「追い込まれていたのでなんとか最低でも進塁を、と思っていました。打球が思ったよりも走ったので抜けてくれて良かったです」

前日6日の初戦では代走から出場。1打席に立ったが、二ゴロで凡退した。この日の初打席でも無死一、二塁の先制機で三ゴロ併殺に倒れており、強化試合3打席目の初安打。挽回の一振りで好機を拡大させた。

「状態としてはそこまで良くなかった。シーズンだったら状態が悪い中でもこういう1本が出たりするのはすごく次につながる。いい状態に持っていって、自信を持ってシーズンを迎えられるようにしたい」

昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップでは大会ベストナインにも選出。前回は背番号23だったが、今回は阪神でもつける背番号1で出場。侍のユニホームも板についてきた。11月には連覇を狙うプレミア12も開催される。出場にも意欲を見せる中、きっちりアピールを果たした。【波部俊之介】

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