今季からNPB2軍に参入した、くふうハヤテが7試合目で初勝利を挙げた。

5回に敵失で2点を奪い、先発の早川太貴(24)が7回無失点と好投。8回のピンチから救援した元DeNA田中健二朗(34)が最後をぴしゃりと締めた。

田中は本拠地静岡の常葉大菊川で甲子園優勝。ドラフト1位で入ったNPBでも274試合登板と経験豊富。新球団でも中心的役割を担っている。

「なんとか試合を崩さないように、1点取られてもいいくらいの気持ちでした。プロ野球に新規参入ということで始まって、寄せ集めじゃないですけど、高みを目指して集まった人間がここにいる。必死に練習して、試合はここまでずっと負けてきましたけど、一生懸命、一生懸命、前向いてやってきた結果なので、すごく大きな1勝だと思う。若い選手には今日までやってきたことは間違ってないよっていう証明にもなったんじゃないかな」と笑みを浮かべた。

勝利投手になった先発の早川は大麻高、小樽商科大、クラブチームのウイン北広島とプレーしてきた地元北海道を初めて出て、新球団に勝負をかけた。

「1回も勝てていなかったのはチームとしても苦しかった。なんとしても勝ちたい思いだった。この前ダメだった時に、どういう考えで健二郎さん(田中)はマウンドに立ってるのか、秀平さん(福田)には打者からどう見えてるかという話も聞けた。一流の人からどう見えているかを確認した上で、自分の強みに合わせて投げられていると思う」とNPB経験者の存在にも感謝した。