1回持たず9失点。プロ20年目の大ベテラン涌井秀章投手(37)が、ホームのバンテリンドームで屈辱にまみれた。
今季2連勝中で5度目の先発マウンドに上がった。先頭桑原に初球を右前に運ばれると3番佐野までの3連打であっさり先制点を献上。4番牧には初球137キロシンカーを左翼ポール際に3号3ランを運ばれた。試合開始からたった8球。一気に4点を失った。
立て直せなかった。5番宮崎、6番京田にも痛打されて先頭から6連打。7番戸柱で初めてアウトを取り、何とか2死までこぎ着けたが、満塁から再び炎上。打者一巡して1番桑原と2番蝦名に連続適時打を浴びたところで、たまらず立浪監督がベンチを出て交代を告げた。
前回4月24日の巨人戦(東京ドーム)は6回5安打2失点で、チームの連敗を5で止めた。「もう1点をあげなかったのが勝ちにつながった。いい試合ができた」と要所を締めて充実していたが、この日は別人のような投球になってしまった。
昨年7月28日の巨人戦(東京ドーム)、西武時代の05年6月12日の巨人戦(同)でともに1回0/3でKOされた自己ワーストを更新。プロ20年目、先発403試合目で初めて1回を投げ切れなかった。中日投手がバンテリンドームで初回に9失点するのは、97年の開場以来初の不名誉でもあった。在籍した西武、ロッテ、楽天のパ・リーグ3球団では開幕からの3連勝をマーク。この日は4球団目となる「開幕3連勝」もかかっていたが、こちらも来季以降に持ち越し、苦い夜になった。【伊東大介】



