DeNAの救援右腕、伊勢大夢投手(26)が、2軍で再度鍛え直す。30日の楽天戦では2-3と1点ビハインドの場面で、3番手として登板。先頭の太田光に四球を与えると、犠打を挟んで3安打で3失点した。これで24日の広島戦から2試合連続の3失点。野球道具を車に積み込むと「3点も取られてたら話にならないと思う。しっかりやり直したい」と再起を誓った。
最速は148キロだった。「あれでも抑えられることはある。のらりくらりやれていただけ。真っすぐのスピードが出ていない。スピードが出ていないのが、打者が楽になっている要因の1つだと思う」。「体に問題はない」と故障を抱えているわけではない。強い球を復活させるフォームを求めながら、体の強化も並行する構えだ。
直球に加え、フォークにもメスを入れる。「フォークのアングル(角度)にも問題があると思う。そこはチーム(の映像分析)を頼っていきたい」。問題を抱える角度とは、投球自体ではなく腕の角度のことを示す。直球とフォークで、腕がそれぞれ違う角度で振られれば、打者に球種を見破られてしまう。「腕の高さが、真っすぐと今日は特に違った」と自己分析していた。
ファームで鍛え直すとはいっても、悠長に構えるつもりはない。「なるべく最短で帰れるように。結局1軍のマウンドで、これというボールがなければ通用しない場所だと思う。ファームのゲームレベルでどうこうじゃなくて、上に上がった時に抑えられるように、そこを追求してやりたい」。イースタン・リーグでの結果ではなく、常に1軍レベルを意識しながらの再調整となる。
三浦監督は試合後、1点ビハインドの展開ではあっても、伊勢と山崎康晃を「勝ちパターンの投手」として準備させたと話していた。伊勢復活が、今季ワーストの借金4を抱えたチームの再浮上には欠かせない。伊勢も自覚はある。「ちゃんと作り直して。また上がった時に、状態が悪いからまた打たれてるでは、勝ちパターンでは通用しない。悪い状態でも1点でも少なく抑えられるように」。目標は1軍再昇格ではなく、勝ちパターンでの登板だ。具体的な改善点を認識し、言語化しているだけに、復活は遠くないはずだ。【斎藤直樹】



