しぶとく粘って19年ぶりの10連勝を飾った。ロッテが5月31日、「日本生命セ・パ交流戦」阪神1回戦(ZOZOマリン)で、延長10回2死満塁から小川龍成内野手(26)が押し出し四球を選んでサヨナラ勝ちした。前カードのヤクルト戦から3夜連続で土壇場の9回に追いつき、延長戦に持ち込む熱戦を展開。5月は14日以降、4引き分けを挟んで14試合負けなし。貯金を今季最多の8として2位に浮上し、交流戦では単独首位に立った。
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いつもかける側だったバケツの水を、かけられる側のヒーローになった。ロッテ小川は笑った。「初めての経験でしたけど、めちゃくちゃ冷たかったです」。10回2死一、二塁から岡が左前打でつないでくれ、満塁でこの日6度目の打席に立った。6球目が外角低めに外れるのを落ち着いて見極めた。押し出し四球。力強くこぶしを握り締めた。
またも土壇場で追いついた。敗戦目前だった9回、先頭の友杉が中前打で出塁すると、和田が犠打を決めて1死二塁。代打ソトと小川が連続四球で塁を埋めると、高部が同点の左犠飛を放った。3日連続の延長戦へと突入。小川は「投手、野手一丸となって粘り強く戦っていると思います」と充実感をにじませる。
序盤から、リードされては追いついた。しぶとさを発揮したのが小川だった。1点を追う3回2死三塁でセーフティースクイズを敢行。「2死だったんで、自分がかえすしかない。できることは何だろうと考えた時に、サードの守備位置も見て勝負できるなと思いました」。自ら判断し、阪神青柳の外角球を三塁線に転がして頭から一塁に滑り込んだ。
藤岡が右肩痛で離脱してから、11試合連続で二塁定位置に就いている。9番、8番と下位から打線を支えてきたが、今季初めて2番に“格上げ”された。「キャンプの時から『おれの出番はまだかー!』っていうのがにじみ出るくらい練習してた。おれを使えっていうオーラが出てた」と吉井監督。これで自身6試合連続安打、マルチ安打も5試合連続。全6打席出塁と起用に応えるガッツを見せている。
チームは14日以降、10勝4分けの負けなしで5月を締めた。貯金は8にのびた。日本一に上り詰めた05年以来となる破竹の10連勝にも、吉井監督は「そうですか。よかったです」とひょうひょう。3日連続の延長戦はしんどい。心も体も疲弊する。それでもやっぱり、勝利の余韻は心地よい。【鎌田良美】
▼ロッテが14日オリックス戦から4分けを挟んで10連勝。ロッテの10連勝はバレンタイン監督で日本一になった05年の4月19日から5月4日までに12連勝して以来、19年ぶり。12年に巨人が3分けを挟んで10連勝したが、4分けを挟んでの2桁連勝はプロ野球史上初。ロッテの2桁連勝は通算9度目だが、過去8度はいずれも最終順位で3位以内に入っている。ZOZOマリンでは10年以来14年ぶりの8連勝。球団の本拠地最多連勝記録(05年の10連勝)まであと2勝に迫った。



