マウンドでも打席でも笑顔が印象的な慶大・広池浩成投手(2年=慶応)は、試合後の表情もやはりほほえましい。
リーグ戦初先発でうれしい先発初勝利。「春の1勝は(リリーフで)たまたまだったんですけど、先発として1勝を挙げられたのは素直にうれしいですね」とさわやかに話した。
鹿児島での春季キャンプでは「6大学で圧倒できる投手になりたい」と夢を口にしつつ、まだ線が細かった。この夏、一気に9キロ増量して体重83キロに。「74キロだとさすがにやせすぎで、必要だと思ったので」。179センチの均整とれたスタイルに、しっかりとどっしり感もつき始めた。
最速は151キロながら、球場スピードガンでは速くても140キロ台中盤。それより「打者がイヤだと思うストレートを投げ続けられて良かったです」と振り返る。ホップ成分豊かな直球を軸としたフライボールピッチャー。「それが一番の持ち味なので。伸び風だったんですけど、気にせず自分の投球をできました」と白球を高く舞い上がらせ続けた。
父の広池浩司氏(51)は元広島の左腕投手で、現在は西武で副本部長兼編成統括の要職につく。「すごく尊敬できる人です。野球はもちろんですけど、人としても尊敬しています」とこれまでも話していた存在。父も「もしかしたら大学のうちに155キロ近くまで出るのでは」と期待を高めている。
この秋は清原正吾内野手(4年=慶応)が注目を浴びる慶大ではあるものの、こちらの2世選手もすごい。「球速とかコースかいろいろなことがあると思うんですけど、バッターにとってもっと嫌な球を投げる投手になりたいです」が今の目標。前日は黒星スタートだっただけに、ビルドアップに成功した2年生が2戦目の先発候補として台頭できたことは、慶大にとって大きい。【金子真仁】



