中日が今季限りで退任する立浪和義監督(55)の後任に井上一樹2軍監督(53)に就任要請したことが3日、分かった。ナゴヤ球場で井上2軍監督は、「昨日(2日)に監督要請を受けたのは事実。まだお受けするとか、お断りするとかの返事はしていない」と説明。1軍の試合は6日DeNA戦(バンテリン)で全日程が終了。その後に大島宇一郎オーナー(60)から正式要請を受け、受諾をする方向だ。

同監督は立浪監督の要請で今季から2軍指揮官に就任。開幕に出遅れた高橋宏、福永らを成長させ、1軍に送り込んだ。また育成契約だった4年目松木平も中盤に支配下に昇格させ、1軍終盤の先発ローテに食い込ませた。ウエスタン・リーグでもソフトバンクと優勝争いを展開。自らが前回2軍監督だった11年以来、13年ぶりの優勝にも肉薄させた。「今までずっと指揮を執ってこられた立浪監督が、最後まで試合をやられる。現役時代から公私ともお世話になりリスペクトする立浪監督の気分を害したくない。あまりそんなに過剰になって騒がないでほしい」。報道陣に囲まれながら、大先輩の1軍指揮官への気配りをのぞかせた。

「(勝敗に)こだわる、と選手に発信した。どんどんアピールして、(試合に)出たいオーラ満載のやつは、すぐ俺は出す癖があるよね、って植え付けた」。2軍で持ち前のコミュニケーション力でチームを活性化させた。現役時代は投手から野手に転向。中日、阪神でヘッドコーチなど8年間のコーチ経験を持つ、現場たたき上げの新指揮官に、14年ぶり優勝奪回へのタクトが渡される。

◆中日加藤球団本部長 6日まで(1軍の)シーズンはあるので、特別にコメントするということはありません。シーズンが全て終わってから正式に新監督の要請をするということになります。

◆井上一樹(いのうえ・かずき)1971年(昭46)7月25日生まれ、鹿児島県出身。鹿児島商から89年ドラフト2位で投手として中日入り。後に外野手に転向。99年には130試合に出場して初めて規定打席を満たし、打率2割9分6厘で優勝に貢献した。09年引退。通算1215試合、863安打、79本塁打、349打点、打率2割7分5厘。現役時代は184センチ、93キロ。左投げ左打ち。引退後は中日で1軍打撃コーチや2軍監督を務め、20年から22年までは阪神でも打撃コーチやヘッドコーチを務めた。

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