阪神は17日、兵庫県西宮市の鳴尾浜球場に球団幹部や選手、スタッフら約60人が集まり、半旗にした球団旗のもと、黙とうをささげた。
新人合同自主トレを行っているルーキーも列に加わった。奈良県出身のドラフト1位の伊原陵人投手(24=NTT西日本)も静かに目を閉じた。
粟井一夫球団社長(60)は「いろいろ思い起こして、自分ができることなどを振り返る節目ですよね。人間は自然に勝てない部分もあるけど、みなさん本当に頑張って復旧、復興されてきた」と回顧した。
震災後、阪神電鉄本社のレジャー事業部で復興に尽力。町の変化、人々の表情をつぶさに見てきた。「そういった経験が、今の仕事に全部つながっています。ファンの人に喜んでもらいたい。いつも応援していただけるようにやっていきたい」。兵庫県をフランチャイズとするプロスポーツ集団として「31年目」からもスタンスは変わらない。
「こんなことがあったんだよと発信する役割がタイガースにはあると思っている。偉そうに言うわけではないけど、黙とう1つにしても、思い出していただくきっかけになれば」と実感を込めた。
鳴尾浜の2軍施設は震災直前の94年秋にオープン。今春のキャンプ後に兵庫県尼崎市に全面移転するため、鳴尾浜での黙とうもちょうど30年で幕を下ろす。【柏原誠】



