63年ぶりの開幕ストレート3連勝と好調な日本ハムの新庄剛志監督(53)が、名車に乗って、本拠地開幕戦が行われるエスコンフィールド入りした。ノスタルジックかつ洗練されたボディー。その名はイタリアの自動車メーカー、フェラーリが1968年から1973年まで製造したスポーツカー「フェラーリ・デイトナ」365GTB(1969年式4・4L V12エンジン、最高速度260キロ)。
「デイトナ」の愛称は1967年のデイトナ24時間レースでフェラーリのスポーツプロトタイプ・330P、412Pが圧倒的な強さで1、2、3フィニッシュを果たしたことから、そう呼ばれるようになった。
指揮官が球場入りしたこの車両は、ギターの神様と言われるエリック・クラプトン氏が実際に1990年~2002年の12年間あまり所有していた車両。新庄監督は06年の現役引退セレモニーでかけた曲がクラプトン氏の「ティアーズ・イン・ヘブン」。「多分、この車の中で歌詞を考えてたんじゃないかなって思いながら、今日ね、運転しながらエリック・クラプトンさんの曲を流そうとUSB入れようと思ったらなかった」。クラシックなスポーツカーのため、CDプレーヤーもカセットデッキも付いていなかったが「心の中で(ティアーズ・イン・)ヘブンを歌ってた」と振り返った。
車両を所有する「ティーバイティーホールディングス」によると、車両の販売価格は2億5000万円。武田武彦代表取締役は「大体、市場価格が1億から1億5000万円ぐらいが多いんですけども、クラプトンが所有してたという歴史がついてるので、プラス1億っていうのが市場価値です」と説明した。1年ほど前にロンドンから購入。フェラーリは左ハンドルが多いが、英国仕様で右ハンドルになっている。この車種の総生産台数も1406台(その内、右ハンドル仕様158台)と少なく、さらに右ハンドルの初期型プレキシグラスは35台と、より数少ない希少価値の高い車両だ。
パ・リーグ優勝を争う王者ソフトバンクとの試合は午後6時半から。クラプトン氏の名曲「ワンダフル・トゥナイト」同様、今夜は新庄監督が、天才的オーダーと巧みな采配で、すてきな夜を演出してくれるはずだ。



