ソフトバンクは5日のロッテ戦で連勝が止まった。高卒2年目20歳の前田悠伍投手がプロ初黒星。
若き左腕にとっては貴重な経験になり、同試合で印象的だったのは牧原大成内野手(32)の行動だった。
2回、前田悠は山口に決勝3ランを浴びた。そこでマウンドに駆け寄ったのが牧原大。敵地で洗礼を浴びた左腕に言葉をかけた。「高校から今までくじかれることなくやってきたと思う。でもこういう悪いこともあるから気にせず」。大阪桐蔭から23年ドラフト1位で入団した前田悠は先輩の言葉にうなずき、3、4回は3者凡退で立ち直った。
牧原大は熊本・城北から10年育成ドラフト5位で入団。ハングリー精神で支配下登録を勝ち取り、ソフトバンクの誇る「育成の星」の1人だ。通算682安打は育成出身選手で最多。高卒入団でいばらの道を歩んできた苦労人だからこそ説得力のある言葉だった。
現在は3試合連続複数安打中。規定打席には達していないものの打率2割9分6厘の好成績を残す。柳田、今宮が1軍にいない状況で責任感は人一倍。対ロッテ戦は44打数20安打で打率4割5分5厘。この日の相手先発、ロッテ石川柊には今季8打数4安打の打率5割だ。走攻守で貢献し続ける牧原大に期待したい。【只松憲】



