甲子園でも特大アーチ待っテル! 阪神佐藤輝明内野手(26)が横浜スタジアムの場外に飛び出しそうな特大の先制2ランを放った。初回にDeNA森唯の変化球を中堅右のスタンド最上部看板の下まで飛ばした。両リーグ独走の33号で打点も81まで伸ばし、両リーグ最速80打点超え。チームは連勝が4でストップも、2位巨人が敗れて優勝マジックは11に減少した。夏の長期ロードを終えて29日からは約1カ月ぶりの甲子園に帰還。宿敵巨人を迎え撃つ。さあ、歓喜の瞬間へ。いよいよ本格的なカウントダウンが始まる。
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外野手も、すぐに追うのを諦めた。佐藤輝の打球は、弾丸ライナーで伸びていった。突き刺すように中堅席右の上段に運んだ先制の1発。両リーグトップを独走するホームランキングは、悠々とダイヤモンドを1周した。
「初回に先制できればチームも勢いづきますし、良い仕事ができたと思います」
初回2死二塁。DeNA先発森唯との今季初対戦だった。カウント1-1。真ん中低めに沈みきらなかった、142キロツーシームを両手で振り抜いた。「まあまあ。よかったんじゃないですか」と感触有りの今季33号2ランとなった。
この日の2打点で今季81打点目。両リーグ最速での80打点到達だ。自身にとってもプロ5年目で3度目の80超え。シーズン99打点ペースとなった。これまでの自己最多は23年の92打点。キャリアハイ更新に加え、量産態勢に入れば大台の3ケタ到達も夢ではない。
本拠地甲子園を離れた長期ロードもこの日で終了。チームは14勝7敗1分けと上々の戦績を残した一方、自身にとっては苦しんだ日々でもあった。期間中は、今季ワーストタイの17打席連続無安打を2度経験。7月終了時点での打率2割8分5厘は2割7分まで落ち込んだ。それでも、2度目の連続無安打を脱出したのは24日ヤクルト戦での右翼本塁打。この日も豪快な1発を放ち、長い遠征を良い形で締めくくった。
29日からは約1カ月ぶりに本拠地甲子園に帰り、2位巨人との直接対決3連戦。藤川監督は「甲子園に戻れるのは非常に楽しみ。横浜でも大きな声援をいただきましたけど、久しぶりに甲子園で歓声のなかでプレーできるのは本当に楽しみです」と帰還を心待ちにした。この日、巨人の敗戦でチームの優勝マジックは11に減少。佐藤輝も改めて気持ちを引き締めた。
「やることは変わらずに。(マジックを減らせる)チャンスなので。いつも通り、いい仕事ができればいいかなと思います」
まだまだ油断はなし。黄色く染まった甲子園で、歓喜の瞬間へ加速する。【波部俊之介】



