今秋ドラフト候補のENEOS(横浜市)村上裕一郎外野手(24=九州共立大)が、持ち味の長打力を存分に見せつけた。3打席快音なく迎えた8回の第4打席だった。3点リードの無死一、二塁から外角高めにきた変化球を逆方向に運んだ。右中間越えの長打は走者一掃の2点タイムリーとなり、二塁上で両手を上げてガッツポーズを見せた。「スピードもある投手だったので、少しバットを短く持っていたのが結果につながりました」。
社会人ルーキーイヤーの昨年には「最多本塁打賞」に輝き、一気にその名を知らしめた右の長距離砲。打球の伸び具合はすさまじく、視察した巨人榑松スカウト部次長スカウトディレクターも「ちょこんと当てただけで、逆方向にあれだけ飛ばす。右の長距離打者としては社会人トップクラス」と舌を巻いた。
都市対抗予選では3試合で12打数5安打、打率4割1分7厘。5本のヒットのうち、長打が4本(二塁打3本、三塁打1本)と飛ばす力を見せたが、予選を後は打って変わってバットが湿った。がむしゃらに振っても調子は上向かない。「もしかして、トレーニングなんじゃないか…」と自重トレに重きを置き、少しずつ良い感覚を取り戻しつつある。
本調子はまだまだ。「調子がいいときは真っすぐが打てるし、逆方向に勝手に飛んでいく。それがつかめてないから」と今大会で光明を見いだそうと必死だ。もちろん、その先にはドラフトがある。「今年で決めたいというのがあります」ときっぱり。社会人最高峰の舞台は絶好のアピール機会。ここを逃すつもりはない。



