オイシックスが中日に8-3で勝ち、昨季の41勝を上回る42勝(62敗)を挙げた。元中日で先発の左腕笠原祥太郎(30)が5回を6安打2失点。古巣を相手に自身の今季3勝目をマークした。

ピンチにもポーカーフェースを貫いた。4点リードの5回裏2死満塁から右前適時打で2点を失う。なおも2死一、三塁とピンチが続いたが、遊ゴロに打ち取って追加点は許さない。「チェンジアップ、カーブでカウントを取れた」。変化球でストライクを先行させ、直球で詰まらせる。緩急を駆使する落ちついたマウンドさばきで先発投手の責任を果たした。

新潟医療福祉大から16年のドラフト4位で入団し、22年まで在籍した古巣の中日とは初対戦。「関わった選手があまり出ていなかったので、特に意識はしなかった」。それでも旧交は温めた。5日に今季限りでの引退を表明した救援のスペシャリスト右腕、祖父江大輔(38)と試合前に会話。「在籍時に食事に連れて行ってもらった」という先輩を「おつかれさまでした」とねぎらった。そして試合では自身の健在ぶりを披露した。

武田勝監督(47)は「失点しなければもう1回行くつもりだった。それでもナイスピッチング」とたたえた。今季中のNPB復帰は果たせなかった。ただ、「オフシーズンもあるし、あきらめてはいない」。ユニホームを着る機会がある限り、再びNPBの1軍マウンドに立つことを目標に掲げ続ける。【斎藤慎一郎】