侍ジャパンの阪神石井大智投手(28)が4日、WBC仕様の超速仕上げに入っていることを明かした。投球に関しては1週間ほど、トレーニングはさらに大きく前倒ししている。濃密な1月を過ごして宜野座キャンプ、そして代表合宿に入るプランだ。パワーアップのための体重増も順調。虎のミスターゼロは大会連覇を目指す日本のブルペンを支えるため、隙のない調整を進める。この日は故郷秋田で、現役最年長選手のヤクルト石川雅規投手(45)らと野球教室に参加した。
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年をまたいだ石井は、また練習のギアを上げていた。いつもとは明らかに違う1年が始まった。年末に侍ジャパンのメンバー8人が先行発表され、初めてWBCに参加することが決定。昨年50試合連続無失点の日本記録を打ち立てた無双右腕にかかる期待は大きい。侍ジャパンでもブルペンのスペシャリストとして、頼られる存在になるはずだ。
WBCの開幕は3月5日。プロ野球開幕より3週間以上も早く、メンバーはせわしないスケジューリングで仕上げにかかる。石井も同様だ。「例年は1月の15日ぐらいから投げ始めだけど、今年は最低でも2週目から投げたい」と約1週間の前倒し。年末からWBC公式球を使って、例年より高い強度でネットスローを続けてきた。ボールに慣れる意図も含め、ぐんぐんと段階を上げていく。
体作りにも余念がない。「1月に入ってからやることはちょっと変わる。キャンプ中にやっていたものが1月になるイメージ。筋肥大の時期が2週間くらいとれないので悩むところです」と説明。こちらも例年より大きく前倒しして、WBC仕様の体に仕上げる。
現在はさまざまなアプローチから全身を強化中。平均球速アップ、スタミナ強化のために体重増も目指している。「運動方程式には質量が大事。体重というところになる。でもその体重を扱えないと意味がないので、骨格筋力をしっかり上げていく感じで」。昨季のベスト81・5キロから開幕時には83~84キロぐらいまで上げる予定。少しずつ目標の数値に近づいている。
オフのトレーニングを何より大事にする石井にとっては1日1日が貴重になる。強化と調整の両立は至難の業。それでも日本代表の大会連覇に貢献するため、ブルペンのスペシャリストは妥協しない。この日は故郷秋田で野球教室に参加。、侍ジャパン経験者のヤクルト石川と石山からエールを送られ、決意もあらたまった。可能な限りの“進化”を果たした上で、侍ジャパンに合流する。【柏原誠】



