前ロッテの沢村拓一投手(37)が、現役を引退することが8日、分かった。巨人、ロッテ、大リーグのレッドソックスでプレーし、日米通算549試合に登板。新人王、最多セーブを獲得するなど、球界を代表する「剛腕」として、球史に名を刻んだ。記録にも記憶にも残る15年間のプロ野球生活に別れを告げ、次なるステージへと踏み出す。
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22年9月、沢村はその年限りで現役を引退する内海(現巨人1軍投手コーチ)に便箋3枚にわたる手紙を書き、感謝の思いを伝えた。プロ1年目の初対面時に「拓一、よろしくな!!」と人生で初めて、下の名前で呼ばれた時の喜びや内海からの教えを今も胸に刻み、大事にしていることを記した。
「内海さんにはプロとしてはもちろん、社会人としての振る舞いや礼儀、人としてどうあるべきかなど、本当に多くのことを教わった。その思いはずっと変わりません」
涙を浮かべながら、1文字1文字、心を込めながら書いた。手紙の最後には内海の妻聡子さんへのメッセージも記した。「内海さんを支えて戦った聡子さん、現役生活お疲れさまでした」。人生の「師匠」として、尊敬する内海への思いとともに、そばで支えた聡子さんへの言葉を添えたのは、家族思いの沢村らしかった。【久保賢吾】



