酸いも甘いも知る男が覚悟をにじませた。第80回JABA東京大会に出場している日本製紙石巻(宮城)が、セガサミー(東京)に6-9で敗れるも、坂口雅哉捕手(24=仙台大)から満塁弾が飛び出すなど、一時逆転に成功した。坂口は「冬からタイミングの取り方や重心の位置など一から見直してきたので、まだまだですが取り組んできたことが打席の中で出せました」と手応えを実感した。

今年で3年目。1年目は2大大会(都市対抗、日本選手権)に出場も、2年目の昨季は全国大会出場がかなわなかった。“打てる捕手″として呼び声が高かった大学時代と、社会人野球の圧倒的なレベルの違いに、これまでは「波が大きかった」と話す。「特にバッティングでは行き詰まることも多くて、視点を変えて、自分からアクションを起こそうと思いました」とひと冬を越えた。

再び“打てる捕手″へー。「とにかく守る」と守備に専念してきたこれまでとは違う。「僕が打てば勝てると思うので、そう言う意味では『自分で勝つ』というのが今年のテーマです」と力強く話した。今年は坂口から。攻守で勝利に導く。【木村有優】