ベテランの貫禄を示した。阪神西勇輝投手(35)が広島とのオープン戦に先発し4回を3安打無失点。

初回は1、2番に連打を浴びながら「感覚的なものは悪くなかった」と冷静に対応した。無死一、三塁のピンチで後続3人をピシャリ。「自分が投げたいボールに対して投げられている自分がいた。だからそこから落ち着いて投げていくことできた」。焦りはなかった。

2回以降は1安打投球。西勇らしい抜群の安定感だった。バッテリーを組んだ伏見はオリックス時代の元同僚。「安心しながら、配球で会話しながら」。同じ90年生まれで、オリックス時代は「1軍で一番苦しかった時に伏見に受けてもらって、不安感とかある中でよくなった感覚があった」と苦楽をともにしてきた。「面白い配球で『こんなタイミングでこういう変化球あんねんな』とか、引き出し的にもよかった」と学びの多い67球だった。

プロ18年目。通算124勝の実績を持ちながら謙虚に腕を振る。「現状は試されている状況なので。自分の立場も分かっています」。開幕ローテーションは開幕村上を筆頭に、才木、高橋、ルーカス、大竹も有力。残る枠を伊原や伊藤将と争う立場だが、開幕以降をも見据えている。「『ピースとしているんだよ』という認識はしてもらえるように。どういう状況で(1軍に)上がっていくか分からないけど、淡々と準備していきたい」。頼もしい百戦錬磨のベテランがいれば、阪神は強い。【只松憲】