阪神小幡竜平内野手(25)が歩み寄った。1-0の7回2死。先発の高橋遥人投手(30)が巨人5番、岸田行倫捕手(29)にこの試合初めて四球を与えた瞬間だった。
口元にグローブを当て、小幡が高橋に声をかける。高橋はうなずいていた。「焦ってはなかったと思いますが、声をかけることで少しでも時間を取れたらいいなと思って」。間合いを作り、快投していた左腕を落ち着かせた。高橋は2死一塁で続く坂本勇人内野手(37)を初球で三ゴロに仕留めて切り抜けた。かけた言葉は一言「ゆっくりいきましょう」だった。
小幡自身、開幕遊撃スタメンこそ勝ち取ったが、2試合を終えて7打数無安打。バットで結果は出なくとも華麗な守備、送球と凡事徹底で貢献する。グラウンドの動作1つ1つを首脳陣や虎党はしっかり見ている。【只松憲】



