2日午後5時40分ごろ、広島市南区のマツダスタジアムで、プロ野球巨人の木村拓也コーチ(37)が試合前のシートノック中に突然倒れた。現場で応急処置を受け、南区の広島大病院に運ばれたが、巨人の球団広報によると、くも膜下出血と診断された。

 広島市消防局によると、救急搬送時の容体は意識不明の重体という。

 マツダスタジアムでは午後6時すぎから広島-巨人1回戦が行われた。

 目撃者によると、木村拓コーチはグラウンドのバッターボックス付近でノックを打っていたが、ふらつきながら倒れた。巨人ナインらが心配そうに見守る中、自動体外式除細動器(AED)による応急処置や心臓マッサージ、人工呼吸を施され、担架で運び出された。

 木村拓コーチは宮崎県出身。日本ハムに入団後、広島、巨人で内外野に加え、捕手もできる選手として活躍。昨年現役を引退し、巨人の内野守備走塁コーチを務めている。

 [2010年4月2日23時28分]ソーシャルブックマーク