ソフトバンク松中信彦外野手(35)が、WBC4番奪取に猛アピールだ。

 シート打撃で、自らの感覚と体の反応がかみ合った打球だった。「今はどんな球も打ちに行っている。見逃すときも打ちに行って見逃す。それができた」と納得の打撃だった。1打席目は初球だった。杉内の内角高めに浮いた直球をコンパクトにはじき返し、右中間二塁打。2打席目は和田の外角直球を左翼線へ。「うちのエース2人ですからね。いくら調整段階とはいえ、それ(杉内、和田からの二塁打)が一番の収穫です」と素直に喜んだ。

 WBCモードへ完全に突入している。和田の初球、内角スライダーを打たなかったのは理由がある。「目付けを外角に置いている。内角にきたら、対応する感じ。国際大会は外角の球が多いですから」と内容に満足している。アマ時代を含めると3度の国際大会を経験。豊富な実績が裏付けだ。タイミングをとる右足の上げ方も若干抑え、変化しやすいとされるWBC球への対応にも乗り出している。

 気持ちのゆとりもある。今季からバットの素材で米国メープルも選択肢に入れていた。が、この日練習参加した城島から、アオダモかホワイトアッシュを勧められた。1打席目はタモを使用。だが、両手に「球が(バットに)ひっつきにくい」感覚が残り、2打席目はアッシュに変更。「今はメープルは頭にないですね」(松中)。かつてMJ砲として鳴らした同僚からの助言が胸にストンと落ちた。主砲候補として名が挙がる背番号「3」の存在感は、日に日に増していくに違いない。【松井周治】

 [2009年2月15日8時21分

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