オリックス野茂英雄テクニカル・アドバイザー(TA=40)が26日、高知キャンプでフリー打撃に志願登板し、99球の熱投を披露し「気持ちよかった」と汗をぬぐった。対戦した打者8人は1球1球に集中。指導を受ける投手だけでなく打者陣にも「野茂効果」が波及した。

 この日朝、大石監督がフリー打撃の投手を務めることを知った野茂TAは「僕が投げますよ」と志願した。前回の宮古島では豪快なトルネード投法で48球を投げた。今回は平地からのセットポジションで体はひねらず球も軽め。それでも打者8人に約15分、直球ばかり全99球でボール球は19球と安定感があった。フォークを多投するなど「ショー」の要素が多かった前回とは意味が違った。大石監督、水口打撃コーチは「打者もいつもより集中していた」と口をそろえた。対戦した塩崎は「石川遼君がウッズに会ったときの気持ちが分かりましたよ。1球も無駄にできないという気持ちで打ちました」と興奮していた。27日で4日間の訪問を終える。【柏原誠】

 [2009年2月27日7時8分

 紙面から]ソーシャルブックマーク