<横浜4-0阪神>◇9日◇横浜
意地の1本だった。9回2死。4番金本知憲外野手(41)は最後の打者となるのを拒絶するかのように三遊間を破り、厳しい表情のまま一塁へ向かった。ここ3試合で初めて、クリーンアップが安打を記録した。5番新井は四球。しかし、最後は2死一、二塁から林が一ゴロに倒れた。スコアボードに9個目の「0」ランプがともされる。2日連続、今季3度目の完封負けだ。7日ヤクルト戦(神宮)の3回から、25イニング連続で得点が入っていない。
バスまでの通路。いつもは冷静な3番鳥谷が、悔しさのあまり顔を紅潮させた。「(自分が)しっかり打てていないんで、チームが勝てない…」。5番新井は「最後まであきらめない。自分がやれることをやるしかない」と声を振り絞った。この3戦のチーム安打数は6、2、4。クリーンアップ3人に限れば32打数1安打に終わった。主軸の面々は3連敗の責任を痛感し、自分自身を責め続けた。
真弓明信監督(55)も不調の打線に頭を悩ませる。「打てないな。相手の攻めは変わっていない。うちの状態が悪いんだろう」。この日は前日8日に今季1軍に初昇格した林を「6番右翼」で起用したが、起爆剤とはならなかった。
前日には主砲金本が熱いゲキを飛ばした。「まだみんな力を出し切っていない」。自身も含めたナインの奮起を期待したが、その願いはまだかなわない。今季ワーストの借金4。最下位横浜が1ゲーム差まで迫ってきた。指揮官も危機感を隠せない。「何かきっかけが欲しい。ピッチャーが頑張っているうちに何とかしたい。みんな積極的に、と思っているんだろうけど空回りしている。粘り強くやるしかない」。猛虎打線が悲壮感すら漂わせ、巻き返しをはかる。【佐井陽介】
[2009年5月10日11時38分
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