<西武6-8楽天>◇14日◇西武ドーム

 同点の9回2死二塁。右翼ポール際に、打球がはねると、一塁を駆け抜けた楽天宮出隆自外野手(31)は、右拳を突き上げた。パンチ力のある右打ちの外野手として期待され、開幕直前に一場との交換トレードで古巣ヤクルトから連れてきた野村監督の“恋人”が、代打決勝2ランを放った。

 カウント1-0から2球目。真ん中のシュートを振り抜き「切れるな」と祈った。気持ちは通じて移籍1号。「僕自身がびっくりした。チームに慣れたのもあって、最近は打席で変な力みがなくなり集中できるようになった。去年も本塁打、打っていないし、これまでチームに貢献できていなかったし、うれしかった」と喜んだ。

 今季ワーストの借金8を、目前で回避した野村監督もご機嫌そのもの。試合前には、宮出が投手だったころから仲のいい西武石井一から「宮出を、よろしくお願いします」とあいさつを受け「体が大きいだけだろ」と悪態をついていたばかりだった。その宮出の殊勲打に「まさかが起きたわい!

 失言の多い監督だから。オレのジョークはキツイから、そのまま取らないで」と、笑顔で前言撤回。「今日は会心の勝利。相手は痛いぞ~」と高笑いは止まらなかった。【金子航】

 [2009年7月15日8時41分

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