<阪神14-2広島>◇20日◇甲子園

 41歳になってもスラッガーの嗅覚(きゅうかく)に鈍りはなかった。3回、2死から3連打で阪神が2点差を追いついた直後の一、二塁で金本知憲外野手は「初球、真っすぐ、少し意識していました」と広島ルイスの直球をとらえた。中堅右に勝ち越し21号3ラン。「今日も風があるからね」。フォローの秋風を味方につけた。

 対ルイスは8打数0安打3三振だったが、11打席目でリベンジの1発をぶちかまし、3回KOに追い込んだ。05年9月以来4年ぶり、40歳代を迎えて初の3試合連続弾で、通算本塁打は歴代11位長嶋茂雄氏の444本にあと2本に迫った。

 負ければ4連敗でCS圏外に転落するがけっぷちで、4番の起死回生弾。「なかなか今年は(本塁打の)本数が伸びずに苦しんでいたんですが調子が戻りつつある。10月3、4日の(甲子園最後の)試合が盛り上がるようにいい位置にいられるように頑張りたい」と大観衆に約束した。

 [2009年9月21日8時12分

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