日本プロフェッショナル野球組織の加藤良三コミッショナー(68)が8日、WBC3連覇に向けて使用球統一の必要性を訴えた。「一足飛びに世界のボールを統一できるとは思わないが、球のバラツキはない方がいい。代表選手が戸惑うことがないようにすることが義務と思っている」と就任当初からの持論をあらためて展開した。

 使用球の統一は、各球団の思惑や6社あるメーカーの技術力も絡むため、即座に実行することは困難だが、この1年間、球界の重鎮から意見を聞き、世界で戦うためにはバックアップが必要だとあらためて感じた様子だ。7日の実行委員会でも各球団に対し「(統一に向けて)詳細を検討してほしい」と求めていた。「勝ってかぶとの緒をしめるということ。連覇は難しいけど、3連覇はもっと難しい」と、13年大会に向けて、早くも動きだす構えを見せた。

 [2009年12月9日9時15分

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